会長あいさつ
2025~2026年度 クラブ運営にあたって
金沢東ロータリークラブ会長
「みんなで親睦 みんなで奉仕」
このたび金沢東ロータリークラブの第68代会長を仰せつかまりました、今年68歳になる向井健夫でございます。私の生まれる前年に創立した永い歴史と輝かしい伝統を誇る金沢東ロータリークラブは多くの素晴らしい諸先輩方によって築かれてきました。この誇り高い金沢東ロータリークラブで会長として活動させていただく事に非常な緊張を感じつつ喜びと感謝を申し上げます。
さて能登震災、豪雨災害からの復旧と復興に県民総がかりで取り組む中、本年1月にトランプ2.0が始まりました。トランプ大統領はアメリカファーストの貿易政策、領土政策、等々で一応はバランスの取れている世界を混乱に巻き込み、さらにアメリカのDEIを否定する大統領令に署名しました。これに対し国際ロータリーではDEIの方針を堅持していて、地区ロータリーではDEIを「だれもが笑顔でいごこちの良いクラブ」と解して地区の3年間の目標としています。
国際ロータリーは新しくフランチェスコ・アレッツォ会長が就任され、『UNITE FOR GOOD(よいことのために手を取りあおう)』が会長メッセージです。前年度のステファニー・A・アーチック会長の年度から3-YEAR TARGETSを提唱し、マルチイヤーでクラブ運営を進めていこうとしています。2610地区ロータリーでも今年度より地区の各委員会で3年間の目標を定めています。
今年度の地区ガバナーは小松東ロータリーの小山英一氏です。小山ガバナーは以下の地区運営方針を掲げられました。
地区テーマ:『みんなで参加しようみんなで活動しよう』
基本方針:『第2610地区全会員の積極的・持続的な参加を促す(みんなで)』
地区の3年間の目標:『だれもが笑顔でいごこちのよいクラブ』
地区クラブの向かう方向 = 行動計画(4つの行動計画を参考に)
・行動計画達成に向けて当面3年間のクラブ目標を立てましょう
・運営組織をクラブ内に位置付けていきましょう
クラブの新年度運営に当たりいま一度我がクラブを振り返ってみます。クラブの強みとしては、・会員数が多く財政が安定している。・毎年クラブ活動計画書を作成して運営を年度計画に沿って行っている。・毎年委員会人事が交代するので会員はいろいろな委員会を経験できる。・多くの事業を多年にわたって継続できている。・特に国際青少年交換事業に熱心である。・ローターアクト活動が盛んで、インターアクトクラブも持っている。
逆の弱みはどうでしょうか。・同じ事業を単年度完結で繰り返す継続性はあるが複数年度にわたって遂行する事業がない。・各委員長が毎年交代するためクラブ活動計画は前年踏襲が多い。・活動内容はわかりやすい反面、変化がなく委員まで深くかかわる場面が少ない。ここで先日の東京東RC70周年記念祝賀会の中で加藤治彦実行委員長から発せられた『継続は死なり』の言葉を思い出します。また『伝統とは革新の連続である』という言葉もあります。私は入会してから14年目ですが、入会当時と今では奉仕活動の内容にあまり進化がないのではと感じています。
そのほかの問題点や課題も抱えています。・会員数が漸減し前年度末の瞬間風速ですが90人を切るという危機感。・そのなかで女性会員も減っている。・強みである国際青少年交換の地区出向委員が全員交代します。・複数年事業や補助金を使った事業をしたことがない。・委員会名に分かりにくいものが多い。など。
これらの課題は一つひとつでも単年度で解決していくのは難しいのではないでしょうか。いまRIや地区から求められている事と、クラブの弱みや課題が共通するように思います。この際その他の課題も含めて、複数年度の連続性を持って課題解決に向かう時ではないでしょうか。まずはマルチイヤーチームを立ち上げて準備してみたいと考えています。この運営組織(委員会など)というものも地区からも推奨されております。メンバーは会長・エレクト・ノミニー・副会長予定者と幹事及び副幹事で構成したいと考えています。あくまでもこのチームは課題解決のためのプラットフォームであり、解決への計画と行動は会員全員でなされていくものです。会員の皆さんクラブの未来を一緒に考え行動しましょう。過去のクラブ会長さんたちも気づいていながら単年度では変える事ができなかったことを変える事ができるかもしれません。
とは言っても、楽しくなければロータリーではありません。責任を持てる経営者同士が信頼しあえる関係を築くための会がロータリークラブ設立の原点です。そのうえで集える会員がみんなで奉仕できる機会を作りたいと思っています。『みんなで親睦 みんなで奉仕』 具体の着目点の「みんなで」を分かりやすくすると会員増強です。増は=分母の増でみんなを増やし、強は=例会参加率、親睦行事参加率、委員会活動参加率の改善でみんなを強くする。奉仕もそれぞれの委員会でしっかりした予算立てとその実行をみんなで楽しみましょう。そのうえで次年度、次々年度もふくめたみんなで奉仕を楽しみましょう。
大変微力ではありますが、どうぞ1年間よろしくお願いいたします。